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2001.09.08 後楽園ホール
今日からNKB統一戦が開幕した。これは、K-U、NJKF、APKF、日本キックの4団体で統一王者を決めるというものだ。そして我等が高野洋一選手の試合も行われた。18:10
に後楽園ホールに到着。3回戦の第3試合が行われていた。高野選手の試合は第12試合。パンフレットを買ってタバコでも…と思いきや、八王子大会でお世話になった方々にお会いした。最近はキックの試合会場で知っている方も増え、中々気分が良いもんだ(笑)。
高野選手に会えるかな〜と思っていたら、関係者の方が控え室に連れて行ってくれた。「こんにちは」リングの上とは違う優しい笑顔で迎えてくれた。「曲、最高ですよ!」…俺が誉められてどうする(笑)。たわいも無い会話をして「頑張って下さい」と言って立ち去ろうとする俺に、「勝ちますよ!」と高野選手の気合いの入った言葉。試合前に「勝ってくださいね!」と、言いたくてもいえない俺の心を見透かしているかのようだった。と、神武館の榎本館長にお会いした。「今日の高野選手はどうですか?」と声を掛けたが、榎本館長の返事は「高野は良いんだが・・・」。
20:00ジャストに第12試合開始。まずは青コーナーから相手選手の入場。「赤コーナーより高野洋一選手の入場です」そうコールされ、真っ暗な場内に今回新しく作り直した「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」が流れる!メインメロディに入ったときに高野選手が入場してきた。先ほどまでとは違う闘う目だ。鍛えられた身体からは、前回とは明らかに違う調子のよさがうかがえる。俺達の曲で入場する高野選手を見た時には鳥肌が立った。
セコンドには小野寺選手の姿もあった。
20:08試合開始。
《1ラウンド》両者ともに相手を窺っているのか、静かな立ち上がりだ。特に有効打も無く終了。俺の採点、10対10ドロー。
《2ラウンド》1Rと同じ様な立ち上がりだったが、残り1分辺りから高野選手のペースになってきた。高野選手のハードパンチを嫌がる相手選手は間合いを詰めて来る。俺の判定!う〜ん、10対10ドロー。2R終了時に榎本館長自らが指示を出す。
《3ラウンド》榎本館長のゲキが効いたのか、序盤から優勢に試合を運ぶ。ハードパンチを警戒する相手選手は首相撲に持ち込んで来る。俺の採点、10対10ドロー。
《4ラウンド》首相撲に持ち込み、ヒジやヒザを打ち込んで来る相手選手だが、高野選手のディフェンスは完璧だ。余談だが各雑誌は、高野選手=スタミナ不足、と書く。しかし俺はそう感じたことは一度も無い。このラウンドも表情一つ変えずに戦っている。逆に相手選手には明らかに疲れが見える。俺の採点、10対9高野選手リード。
《5ラウンド》キックは流血でドクターストップがかかってしまうと負けになる。よって、ファイナルラウンドは顔面にヒジうちを狙う。1分を過ぎた頃、俺はある変化に気付いた。高野選手は確実に倒しに言っているのに対し、相手選手はただ戦っているだけのように見える。そして試合終了のゴング。俺の採点、10対9高野選手。
死闘の末、結果は判定となった。「50対48」おぉ!俺の予想通りだぁ〜、と思ったのも束の間、「青コーナー…」。えっ?何?続いて「50対50ドロー」。そして「49対48青コーナー…」。俺の周りはどよめきとブーイングが起こった。同時に愕然と肩を落とす高野選手の姿がリングにあった。確かに今回はNJKF主催で、相手選手はNJKF所属の選手なだけに地の利はあるだろう。しかし最悪でもドローではなかったのか・・・。逆に2ポイント失ったのは何ラウンドなんだ?悔しさをにじませて引き上げる高野選手の顔を直視することは出来なかった。全試合後、偶然小野寺選手と会い、今日の試合のことを話した。そして控え室に行った。「すみません」そう言った高野選手の表情は、試合前の穏やかな表情に戻っていた。しかし「あの判定はおかしくないですか?」と聞くと、「納得できません」と…。ここで話しても判定が覆ることは無いと分かっていてもやはり悔しい。「次、頑張ります!」そう言った高野選手と握手をして別れた。あの時は言えなかったが、高野洋一選手の一ファンとして言いたい。「試合に負けても、キック・ボクシングをやめるまでは負けではない。勝敗よりも、リングの上で輝き続ける事が大切だ」と・・・。
2001.11.03 ディファ有明
前回NKB統一戦の一回戦で、疑惑の判定負けを記した高野洋一選手。約2ヶ月振りになる今日の試合は、気合が入らない訳が無い!しかし今回もまたもや敵地、APKF主催の大会。不安が無いと言えばウソになるが…。今日は祝日ということもあって、14:00試合開始。我等が高野選手は第8試合。順当に行けば15:30〜16:00頃だ。俺は仕事から急いで帰り、家を14:20に出発した。我家からディファ有明までは30分もあれば着く距離だ。15:00には着いて、高野選手に激励でも!と思っていたのだが…。湾岸道路始まって以来の渋滞!とは大袈裟だが、物凄い渋滞だ。車が全く動けないのだ。しかも、迂回してもどこも大渋滞。そんなイライラをよそ目に、時間ばかりが刻々と過ぎて行く。16:05に、大雨の中やっと到着した。パンフレットを買い、急いで会場に駆け込んだ。その瞬間、大音響で「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」が流れ始めた!「間に合った〜」。高野選手は、前回試合後に髪をバッサリ切った為か殺気立った表情に見える。遠目だったが調子は良さそうだ!今回もセコンドに小野寺選手の姿があった。ん?高野選手は赤コーナーなのに、何故か青コーナーに選手がいない。と、「青コーナー…」
とのリング・アナウンス。あちゃ〜、間違ってるよ!入場は青コーナーからなのに…。しっかりしてよAPKFさん。でも曲が入れ違わなくて良かった。両選手がリングに上がったが、ジャッジが1人行方不明。これでは試合が始まらない!会場がざわめき始めた。選手の集中力が切れてしまうのが心配だ。しかし高野選手は大丈夫そうだ。しかしAPKFさん、これは罰金モンだよ!
16:11試合開始
《1ラウンド》前回とはうって変わって、いきなり高野選手が仕掛けて行く。相手を冷静に見て行くスタイルがモットーの高野選手なのに!相手は度肝を抜かれたのか、完全に高野選手のペースで試合が始まった。俺の採点、10対9高野選手。
《2ラウンド》このラウンドも高野選手のペースで始まった。ローキック、ワン・ツーが面白いように決まる。相手選手も手を出そうとするがペースがつかめず終了。俺の採点、10対9高野選手。
《3ラウンド》一向に攻める手を休めようとしない高野選手。ハード・パンチが売りだが、キックやヒジが飛び出す。勢い余って転んでしまうシーンもあったのだが、今日の高野選手は超攻撃モードだ!俺の採点、10対9高野選手。
《4ラウンド》ここまでの採点だと完全に高野選手だ。少し攻め疲れたのか、相手選手の首相撲に捕まってしまう。しかしディフェンスは出来ている。後半は流れを断たれたか・・・。10対9相手選手。
《5ラウンド》一発逆転を狙っている相手選手は、首相撲に持ち込みヒザを入れて来る。しかし冷静さを失っていない高野選手は、相手選手に捕まってもロープまで押し込み攻撃をさせない。あともう少しだ。頑張れ!俺の採点、10対10ドロー。
前回同様、結果は判定となった。俺の中では、絶対に勝った!と思っていたが、やはり前回の事もあり不安が無い訳ではない。そして「50対48」、「49対48」、「49対47」、「赤コーナー
高野洋一選手の勝利です」。俺は思わず立ち上がってガッツ・ポーズを決めた!まるで自分の事の様に嬉しかった。トロフィーを受け取り、ファイティング・ポーズを決めて写真を撮られている高野選手は、輝いていてカッコ良かった。
そしてバックには「(THEY ONLY)FIGHT TO WIN」が流れていた。リングを降りた高野選手に掛け寄り、「おめでとうございます」 と声を掛けた。返り血を一杯に浴びた高野選手は、笑顔で「ありがとうございます」と…。試合後、控え室にお邪魔した。高野選手は、いつもの穏やかな表情で
「頂いたピックをお守りにしたいたんですよ」 と言った。1週間後に試合を控えているのにもかかわらず、10.27のライブに来てくれた。俺は、尊敬している高野選手に少しでも頑張ってもらおうと思い、ライブで使用したピックをプレゼントしたのだ。突然の一言に涙が出そうになった俺は
「さあ、写真を撮りましょう」 と、その場をにごした。7連勝後の2連敗、一番悔しかったのは高野選手本人であり、今日の勝利が一番嬉しかったのも高野選手本人だろう。しかしこの1勝は、どんな1勝よりも重みがある。高野選手クラスになると、相手選手も研究をして試合に挑んでくる。連勝街道を驀進していた選手が、始めて味わった連敗。ここで立ち上がれなくなる選手も少なくない。しかしそれを、血の滲む様な努力と精神力で打破した。俺は今日の試合を一生忘れることは無いだろう。今日始めてキック・ボクシングを観たユウジ。あまりの迫力に感激していた。またここに一人、キック・ボクシング・ファンが誕生した。「音楽家も格闘家も、真剣に一生懸命やっている人は、常に感動を与える!」
と、帰りの車で言っていた。
2001.12.03 後楽園ホール
NKB統一戦のウェルター級に、我等が小野寺亮選手の登場だ。半年振りの試合になるが、心身共に充実している。ウェルター級は強者揃いだが、絶対的な破壊力で勝ち進んでくれるだろう。18:45丁度トーナメント戦の試合が始まった時に到着。我等が小野寺選手は次の試合だ。こりゃ会えそうもないなぁ〜。とりあえず榎本館長に電話をした。「お〜遅かったなぁ、試合は次だぞ」ん!この声のトーンから推測すると、調子は良さそうだ。早速パンフレットでも!と思いきや…
「無い!」 いや、それ以前にグッズ売場が無いぞ〜。確かに客の入りは最高だ。売り切れたのか?後楽園ホールの客席は東西南北に分けられている。今回は初めての南席。何だか新鮮だ。18:56いよいよ小野寺選手の試合だ。まずは相手選手が青コーナーから入場。そして「赤コーナーより、小野寺選手の入場です」とのコールと同時に大音量で「SUPPRESSION-PartT」が流れた。入場テーマ用にアレンジされている事もあり、イントロ部が長い(笑)。本編のリフに入ったと同時に、小野寺選手が入場して来た。いつもの穏やかな顔と打って変わって、戦う男の顔だ。闘志がみなぎって見える。
19:00試合開始
《1ラウンド》ゴング開始と共に小野寺選手の撲殺パンチが襲い掛かる。相手選手はハード・パンチを嫌って、開始直後からヒジ打ち1本だ。開始1分半、小野寺選手が出血してドクター・チェックが入ったが大丈夫のようだ。小野寺選手の怒涛の攻めが続きパンチの嵐!俺の採点、10対9小野寺選手。
《2ラウンド》相手選手は徹底してヒジ打ちだ。ハード・パンチをもらいすぎたのか、スタミナが切れているようだ。後半は小野寺選手得意の撲殺パンチが炸裂!怒涛の攻めで、相手選手はKO寸前。俺の採点、10対9小野寺選手。
《3ラウンド》相手選手はカウンター狙いのヒジ打ちだ。少し攻め疲れたのか、ヒジ打ちをもらいすぎた。出血が気になる…。俺の採点、10対10ドロー。
《4ラウンド》力の差は歴然だ。気を引き締め直して!と…ドクター・チェックが入った。同時に無念のドクターストップ。こんなシーンは今まで何度となく見てきたが、まさか小野寺選手が…。
勝利を喜ぶ相手選手を背に、小野寺選手は頭にタオルを巻かれて暖かい拍手の中、リングを後にした。その表情は分からなかったが、ポイントでリードしていただけに、ドクターストップはさぞかし無念だろう。「あいつ、汚ねーよ!」俺の後ろでそんな声が聞こえた。確かにポイントでリードされていて、最終ラウンドにヒジやヒザで出血させて、一発逆転を狙うケースは良くある。しかし今回は1ラウンドからだった。俺も心底そんな声に同調したかったが、これは勝負だ。言い換えれば、小野寺選手がそれだけ強いという証なのではないか!試合終了後、控え室に行った。高野選手と会い、今日の試合のことを話した。小野寺選手は傷が深かったらしく、医務室から出てくることは無かった。今日はもう会えないかも知れない…と思ったが、全試合終了後にもう一度控え室に行った。すると左目と右前頭部にガーゼを当てた小野寺選手の姿があった。「大丈夫ですか?」と声を掛けた俺に、「すみません、せっかく入場テーマを頂いたのに…」と。そこにはいつもの優しい表情に戻った小野寺選手がいた。どうやら今日は応急処置だけらしく、明日縫うことになるらしい。「次は絶対勝ちます」と力強く言ってくれた小野寺選手に、「次は“小野寺スペシャル”期待してます」と答えて握手、そして笑って別れた。今まで、全勝全KOで来ていた小野寺選手にとっては、本当に悔しい1敗だろう。しかし、この1敗が更なる向上になると信じている。NEW小野寺選手の勇士をきっと見せてくれる!と。格闘の世界は非情だ。勝者が居て敗者が居る。本当は俺のような素人が踏み込んではならない空間なのかもしれない。でも勝敗に関係なく、彼らは同じ様に接してくれる。俺には…イヤ、出来ないだろう。格闘家は心身共に強いと感じる。そしてそんな強いエネルギーを感じて、俺は音楽活動に生かしている。今日はヒロが始めてキックを観戦した。「小野寺選手は負けてしまったけど、感動した!」と興奮していた。そして帰りの車中で、「音楽も格闘技もライブだね。」と言っていたのが印象に残った。
2002.03.31 ディファ有明
今日は、高野洋一選手、大出義昭選手の試合が行われる。両選手とも前回勝利しているだけに、今回も期待大だ!前回のディファ有明の件もあり、今日は早目に出発。春休みということもあり、台場は大混雑しているからだ。しかし予想に反してすんなりと到着。が!駐車場が満車だ。仕方なく会場から徒歩で20分も離れた場所に停めるはめに…。つくづくディファ有明に見放されている(悲)。14:50に会場に到着。試合は3回戦の4試合目が始まった所だった。早速、榎本館長に電話を…ん?出ないぞ!と思いきや、ロビーに居るじゃないですか(笑)。「2人共、控え室に居るから会いに行ってやれよ」
との事だったので、急いで控え室に。「こんにちは」 大出選手の姿が見当たらなかったが、高野選手はいつもの穏やかな表情で迎えてくれた。試合まで時間があるからか、はたまた調子が良いからか、非常にリラックスしている。雑談したり、写真を撮ったりしたのだが、こんなにリラックスしている高野選手は見た事が無い。心の中では“期待”の2文字だけが大きくなっていく。「頑張って下さい」と言って控え室を出ようとする時、試合間近の大出選手が戻って来た。表情が戦闘モードに入っていたので、声は掛けずにガッツポーズだけすると、ニコッと笑って頷いてくれた。大手選手も調子が良さそうだ。15:30第7試合。まずは大出選手の試合だ。4回戦ということもあって、入場テーマが流れないのは少々残念。前回より更に引き締まった体からは好調さが伺える。
15:32試合開始
《1ラウンド》相手選手の出方を伺っているのか、非常に静かな立ち上がりだ。しかし2分を向かえた所で、大出選手のハイ・キックが決まりダウンを奪う!不意打ちを食らったのか、非常に悔しがる相手選手。俺の採点、10対8大出選手。
《2ラウンド》1ラウンドとは打って変わって両選手が仕掛けては行くのだが、お互い有効打が無いまま終了。俺の採点、10対10ドロー。
《3ラウンド》大出選手が優位に試合を進めているのだが…。終了間際にカウンターでパンチが決まり、またもやダウン!相手選手は足にきているぞ。俺の採点、10対8大出選手。
《4ラウンド》判定で不利な相手選手は、肘打ちを狙っている。しかしスタミナが切れているので、動きが鈍い。そこを見逃さず、またもやパンチが決まりダウンを奪った!一気にKOと行きたかったが、試合終了。結果は判定へ。「40対34、40対34、40対34…3対0で大出義昭選手の勝利です」3度のダウンを奪ったので当然だが、やはり勝利者名を聞くと嬉しい。欲を言えば、3度のダウンを奪っただけに“KO勝利”を見たかった。トロフィーを受け取るその顔は、少し照れくさそうだった。しかし勝者は輝いて見える。控え室に戻って来た大出選手と早速記念撮影。試合を控えている高野選手が居たので、静かに
「おめでとうございます」 と声を掛けた。笑顔で 「ありがとうございます」 と大出選手。次の高野選手の試合までは少し時間があるので、ロビーにて一服。そこへ榎本館長の姿が…。試合のことなどを話していると、K-Uの関係者の方々にお会いした。ここでの会話が凄まじくて、ここでは言えない!俺も前からそう思っていたけど…。17:16第11試合、セミファイナル。いよいよ高野選手の試合だ。今回の相手は初めての韓国人選手。最近は韓国のキック界もレベルが高いだけに、油断は禁物だ!しかも韓国ライト級3位という実力者だ。まぁ我等が高野選手も…ん?おぉ〜!ランクが“ライト級1位”になっているではないか!!チャンピオン不在ということを考えると、高野選手が“暫定王者”ということになる。まずは青コーナーより相手選手が入場。「赤コーナーより高野洋一選手の入場です」とのコールに続いて「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」が流れた。メイン・メロディが流れ始めた所で、ゆっくりと入場して来た。やはり今日はいつもと違って、闘志よりもリラックスした雰囲気が漂う。セコンドには小野寺選手の姿もあった。さあ、いよいよ試合だ!と思いきや、日韓云々で政治家の挨拶。普通ここでやるかぁ(怒)?
17:21試合開始
《1ラウンド》今日も積極的に仕掛けていくが、非常に冷静な試合運びだ。間合いを上手く取り、キックを 多用していく。上下のコンビネーションが面白いように決まる。そしてハイ・キックが相手選手の顔面を捕らえてダウン!試合は一方的になり、コーナーに追い詰めラッシュ。そして2度目のダウンを奪った。俺の採点、10対7
高野選手。
《2ラウンド》相手選手も必死に首相撲に持ち込もうとするが、完璧なディフェンスで全く効いてはいないようだ。そしてコーナーに追い込み、肘打ちから怒涛の攻撃にてKO!見ていて全くスキの無い試合であった。これがNEW高野なのか?俺はその瞬間、鳥肌がたった。
急いで控え室へ。「KOおめでとうございます。完璧でしたね!」と声を掛けた俺に、「ありがとうございます」と笑顔で答えてくれた。ライト級1位の話題をふると、横から小野寺選手が、「もうチャンピオンですよ!」と。高野選手は笑っていた。そしてやはり話題はNEW高野だ。本人は謙遜するが、俺と小野寺選手は大盛り上がり。今の高野選手に死角は見当たらない。本来ならNEW高野を俺なりに紹介したい所だが、このHPは他ジムの関係者も見ているという噂なので控えさせてもらう。一言で紹介するなら、“強い!”である(笑)!今日は、高野・大出両選手が勝って本当に嬉しい。リング上で闘っている選手は、勝敗に関係なくカッコイイが、勝った時は更にカッコイイ!今日も沢山の人と話をしたが、一番印象に残ったのが高野選手の一言だ。試合後の控え室で俺が
「相手選手はボロボロでしたね」 と聞くと、「彼(相手選手)は本当にイイ人なんで…」と。そんな相手を殴れるのも格闘家であり、リングを下りた時の優しい心も格闘家である。やっぱり高野選手は尊敬できる人だ。俺は曲も攻撃的だが、対バンの連中とも仲良くしないからなぁ(別に意図的に仲良くしない訳ではなく、興味が無いだけ)。“人生は常に攻撃である”とは俺の持論だけど、そんな風にしか見えない格闘家から、違うんだよ!と、いつも教えられている
(苦笑)。ちょっと反省…。大出選手には早くランカー入りをして欲しいし、高野選手にはチャンピオン・ベルトを巻いて欲しいと願う、そんな1日でした。
2002.04.29 新宿スポーツ会館
前回、よもやのドクターストップから約5ヶ月。我等が小野寺選手が帰ってきた。今回はK-U主催ということもあり、沢山の小野寺ファンが来ることだろう。9:20初めて新宿スポーツ会館で行われるということもあり、何か手伝いや打ち合わせ等あるかな?と思い早く行ったが、特に無し(悲)。今回は音響を一切やることになっていたので、機材が搬入されサウンド・チェック。う〜ん、しかしキチッとしたPAでは無いので、音作りが辛い…。そこへ榎本館長が現れた。「上出来だよ!これじゃあ仕方ないからな」まぁ、良しとするか。12:00アマチュア大会開始。アマの試合は初めて観るのだが、これが中々楽しい。中にはとんでもない良いパンチやキックを持っている人も居る。神武館からも8名の選手がエントリー。成績も良く、さすがは榎本館長の教え子達だ!全部で20試合が行われたが、この中から将来のスターが出てくると思うと、貴重な経験だ。榎本館長に「やっぱりプロの選手は、アマの頃から凄かったんですか?」と尋ねると、「そんな事は無いよ。しいて言えば、高野くらいか?」恐るべし高野選手。14:50アマの試合も終わり、そろそろ小野寺選手に激励でも行こう、と思ったら…「ちょっとイイかな?」と、八王子大会(2001.08.17)の時にお世話になった方に声を掛けられた。「実は今日、うちの選手が試合に出るので、セコンドにつかなければならないんだよ。で、急なんだけど、最初の6試合だけリング・アナ頼めるかな?」…聞いて無いよ〜!しかし、リング・サイドアナウンサーなので「いいですよ」と引き受けた(笑)。しかし、これが後々ラッキーな事になろうとは!だが…原稿など作っていたので、小野寺選手に会えなかったのは残念。16:00定刻通りに試合開始。今日の仕事は、試合前の
「ラウンド1」等のコールと、試合後の勝利者コールだ。KOの時は忙しい。時間をきいて、ラウンドと名前を確認して、「只今の試合は○ラウンド、○分○秒、○コーナー、○○選手のKO勝ちです」とコールする。分かっていても結構焦る(汗)。しかし一番ドキドキものは、判定の時だ。3人のジャッジ・ペーパーをレフリーから受け取り、集計してコールする。KOの時は客席も騒いでいるのでミスっても聞こえないだろうが、判定の時は“シーン”としているからだ。1回々々のコールに歓声が起こる。これはかなり気分がイイ!みのもんたが司会をする「クイズ・ミリオネア」の気持ちが分かる(笑)。17:40さあ、ここからは音響だ。しかしユウジとヒロが居るので安心だ。ラウンド・ガールにラウンド・ボードを渡さなければならないので、任せちゃお〜っと(笑)。ここで高野選手のエキシビジョン・マッチだ。相手選手からの入場だったが、全く出てくる気配が無い。2分を過ぎたところで入場。さあ、ここで「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」を流して…と思いきや、高野選手は既にリング上に!!慌てて 「切れ、切れ」…(苦笑)。エキシビジョンという事もあって、リラックスしてやるのかなぁと思いきや、いやいや結構マジですよ!キック中心の高野選手も、エキシビジョンならでは。2ラウンド後半、相手選手の背中を蹴ってしまい、思わずリング上で「ゴメン」と笑顔がこぼれた。エキシビジョンとは思えない程の素晴らしい内容だった。18:15第9試合セミ・ファイナル。いよいよ小野寺選手の試合だ。青コーナーから相手選手の入場。そして「赤コーナーより、小野寺選手の入場です」とのコールに続いて、「SUPPRESSION-PartT」が流れる。今日はいつもより入場が早かった。今日はいつも以上に鋭い眼光だ。闘志がみなぎっているように見える。セコンドに高野選手の姿が見えた。
18:20試合開始
《1ラウンド》立ち上がりから両者共に派手な打ち合いだ。相手選手はかなり強い、という評判は嘘では無い。若干相手選手のペースで始まったが、後半ボディ打ちが効いたのか、小野寺選手のペースになる。俺の採点、10対10ドロー。
《2ラウンド》破壊力のあるパンチが炸裂し始める。1分半を過ぎた頃、ローキックが決まり、一瞬相手選手の動きが止まった。小野寺選手は見逃さず、上下へのコンビネーション!!俺の採点、10対9小野寺選手。
《3ラウンド》小野寺選手のボディ打ちが効いているのか、肘打ちで応戦してくる相手選手。前回出血した所が心配だが、それ以上に左フックが相手選手へ決まる。左回りへ切り換えたのが効果的だ。俺の採点、う〜ん…10対10ドロー。
《4ラウンド》元々小野寺選手は打たれ強いが、相手選手も同じ位に強い。お互いハード・パンチャーなだけに、パンチにはパンチで応酬だ!見ている俺の方が力が入る。音響の場所に居るのに、思わず「小野寺〜!」と叫んでいる俺が居た(ヤバイ)。俺の採点10対10ドロー。
《5ラウンド》1ラウンドから変わることなく、最終ラウンドも派手な打ち合いだ。この2人でなければ、とっくにKOしているはずだ。どちらのパンチが強いのか!?もう少しだ、頑張れ小野寺選手!俺の採点、10対10ドロー。
勝敗は判定になった。「50対48赤コーナー、小野寺選手」、「50対50ドロー」、「50対48赤コーナー、小野寺選手」…「2対0で赤コーナー、小野寺選手の勝利です!」俺は「やったー!」と叫んだ。前回まさかのドクター・ストップから、今回はまさに死闘。内容はほぼ互角だったが、やはり一発々々のパンチの効きが違う。この観戦日記では、相手選手の事に触れることは無いが、今回だけはあえて書かせてもらう。強かった。しかし、その強者に勝った小野寺選手は更に強いと言う事だ!トロフィーを受け取り、ファイティング・ポーズを決めて写真を撮られている小野寺選手のバックには「SUPPRESSION-PartT」が流れていた。リングを降りた小野寺選手に「おめでとうございます」と声を掛けた。「すみません、みっともないトコ見せて」と…。全試合終了後、控え室へ。まずは高野選手と話をした。「良かったですよ」と声を掛けると、「楽しめたんですが盛り上がっていたのかどうか…」と心配をしていた。普通のエキシビジョンならお祭り騒ぎだろうが、あまりにも2人の試合内容が緊迫していたので、お客さんはエキシビジョンということを忘れて、見入っていたんだと思う。試合をしながらもそこまで考えているとは、さすが高野選手だ。同じK-Uの瀬尾選手も居たので、3人で記念撮影。やっと手の空いた小野寺選手に、もう一度「おめでとうございます」と声を掛けた。「強かったですよ」と言って、右手を見せてくれた。その鍛えられた右拳は腫れ上がっていた。小野寺選手はキック界でも指折りのハード・パンチの持ち主だ。実際、あれだけのパンチを受けると、普通の選手はKOされている。「でも、そんな選手に勝ったんですから、小野寺選手は凄いです!」と言うと、照れ笑いをしながら、「今度はKOします」と言ってくれた。6連続KO勝ちの後の1敗、この1戦にかける意気込みは並大抵のものではなかっただろう。しかし血の滲むような努力で打ち勝った。この1勝は他人には創造できないくらいの重みがあると思う。トロフィーを前に記念撮影。俺もとても嬉しい!あとは小野寺スペシャルの封印がいつとかれるかだけだ(笑)。高野選手の時もそうだったが、入場テーマ曲を使って負けたことに、小野寺選手もとても申し訳なさそうにしていた。俺は好きな選手に作ってあげているだけだが、彼らにプレッシャーを与えているとは、俺としてもとても辛い…。そんなプレッシャーとも闘い、俺に対しても気を使ってくれる彼らは、人間としてもとても素晴らしい。それだけ入場テーマを大事にしてくれていると思うと、これ程ミュージシャン冥利に尽きることは無い!彼らの気持ちに応えられるよう、これからも頑張って行く。今回、ユウジとヒロは中からキックを味わえた。さすがに小野寺選手の試合では、2人とも興奮を隠せない様子だった。ONE
BIG RUSHのファンの方も観に来てくれたし、満足な1日だった。前に述べた、ラッキーな話し。3回戦で神武館の桃井選手がKO勝ちをした。この時、「ダウン!…1、2、3…」というのは俺がコールしていた。他の選手の時より気合が入った。ONE
BIG RUSHの曲で入場するのを心から待ってるよ!
2002.06.29 後楽園ホール
前回の試合で、劇的なKO勝ちを収めた高野洋一選手。NEW高野の強さをまざまざと見せ付けてくれた。2連勝と波に乗っているだけに、今回も期待!何だか久し振りの後楽園ホール。懐かしいぞ〜(笑)。今月はW杯一筋だったせいもあり、キックの試合自体が新鮮だ。野球のナイト・ゲームも無いせいか、はたまたW杯3位決定戦のせいか、東京ドーム周辺は非常に静かだ。おまけに駐車場もガラガラ。もしかしてお客さんが…。そんな不安も少々感じながら後楽園ホールに向かった。18:30に会場に到着。ロビーに人が少ない。もしや…。早速、榎本館長に電話を…「おー、遅かったなぁ。客席に居るぞ」
客席に行く前にパンフを買おうとしたのだが、無い!まただ…。日本キック主催の試合は、なんとパンフを無料で配っている。遅く来た人には無いのだ(悲)。客席に行くと満席!悲しいような嬉しいような(苦笑)。試合は3回戦の5試合目が丁度始まるところだった。「今日は何試合あるんですか?」と榎本館長に聞くと、「今日は10試合。次から5回戦で、高野は8試合目だよ」う〜ん、会いに行くには微妙なタイミングだなぁ。今日はおとなしく試合を見るか。5回戦の試合が始まってしばらくすると、背中にムニュムニュっとした感触が!何だろうと振り返ると、そこにはグラブを付けて気合満々な高野選手の姿があった。「頑張って下さいね。」と声を掛けると、笑顔で拳をあげてくれた。セコンドの人に向かって、「まだ早いだろう?」と榎本館長。その言葉が当たったように、この試合も、次の試合も、5ラウンドまでいってしまった。う〜ん、ちょっと心配…。俺はまだキックの観戦暦は3年位だが、だいぶうんちくを言えるようになった。今日は終始榎本館長と観戦。横で解説が入るので、更に目が肥えた(笑)。20:07第8試合。いよいよ高野選手の試合だ。青コーナーから相手選手の入場。そして「赤コーナーより、高野選手の入場です。」のコールに続いて「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」が流れる。後楽園ホールのスピーカーが良くなったこともあり、ヘヴィ・サウンドがガンガン来る!最近は出てくるタイミングが一定になった。ONE
BIG RUSHの曲がこれだけ後楽園ホールに響き渡るのは気分が良い。前回はリラックスした表情に見えたが、今日は目付きが鋭い。闘志が湧き出ている感じだ。セコンドには小野寺選手の姿も。
20:10試合開始
《1ラウンド》相手選手はガンガン仕掛けてくるタイプという噂だったが、打ち合いに強い高野選手という事もあって、前回とは打って変わって非常に静かな立ち上がりだ。高野選手は間合いをとり、前蹴りを上手く使っている。お互いあまり手が出ない。俺の採点、10対10ドロー。
《2ラウンド》1ラウンドとあまり変わらない立ち上がり。打ち合ってはいるが、効果的なポイントは無い。高野選手は完璧なディフェンスから上下へ打ち分けていく。しかし相手選手は打ち合いを避けている。俺の採点、10対9高野選手。
《3ラウンド》どうやら高野選手は、左目近くを切っている。相手選手は執拗に左へヒジを打ってくる。もしや見えてないのでは…。終了間近、ドクターチェック。どうやら大丈夫なようだ。俺の採点、10対9ドロー。
《4ラウンド》相手選手はヒジ打ちのみ。出血がひどい。ここでまた、ドクターチェックが入る。が…無念のドクター・ストップ。
勝利者を背に温かい拍手の中、高野選手はリングを 後にした。相手選手は強者と評判だったが、ポイントでリードしていただけに、ドクター・ストップは無念だろう。1度目も2度目の時も、観客からは「まだやれるぞ」との声があちこちから聞こえた。そして「高野選手の方が絶対強かったよな」との声も。試合終了後、控え室に行った。高野選手はキズが深かったらしく、医務室で縫ってもらっているようだ。K-Uの関係者の方と会い、今日の試合の事などを話した。間もなく、左目にガーゼを当てた高野選手が医務室から出て来た。その表情は悔しさで一杯だった。俺は「お疲れ様でした」と声を掛けると、高野選手はうつむいたまま握手をしてくるのが精一杯だった。しかしその手は力強かった。そしてその手は、精一杯闘った力強さが伝わって来た。ランキング1位の選手にもなると、相手選手も相当研究してくる。きっと前回のNEW高野の姿もビデオで見ているはずだ。勝負の世界では必然だ。しかし、出血によるドクター・ストップはやはり悔しい。俺が言うまでも無いが、この敗戦で高野選手は更にパワー・アップするだろう。いや、必ずする!負けて消えていくこの格闘技の世界で、高野選手は見事に進化した。そして、あのリングで勝利者コールを受ける日を待っている。今日はヒロも一緒に観戦。「高野選手は、スタミナも技もあるし、本当に惜しかった。悔しい…」と言っていた。そしてキックからは、強いエネルギーをもらう!と。翌朝、試合で疲れているにもかかわらず、高野選手から電話が来た。「昨日はスミマセンでした」と一声。俺は
「キズは大丈夫ですか?」と聞くと、「大丈夫ですよ」といつもの優しい声だった。聞くところによると、試合中全く左目が見えなかったらしい。そんな状態で闘い続けているなんて、やはり格闘家は凄すぎる。俺だったらヤケになりそうなもんだが、高野選手は最後まで冷静に戦い続けた。高野選手に「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」を捧げて本当に良かった!心からそう思った。「次は頑張ります」という言葉が俺には切ない。負けても“頑張った”には変わり無いからだ。格闘家にとって、“勝利=頑張った”という事になるのだろうか…。「8月のライブ、行きますね」そう言って電話を切った高野選手。ヒロの言葉を逆手に取れば、俺達ミュージシャンは格闘家に“素晴らしい何か”を与えているのだろうか…。
2003.03.23 越谷・桂スタジオ
今回はK-U主催という事もあり、神武館の選手が5人も出場する。越谷・桂スタジオは初めての開催だ。初と言えば、俺もリング・アナウンサ−(以下 リングアナ)・デビュ−だ!リング下での進行係はやっていたが、今回はリングに上がってコ−ルする。緊張する事は無いだろうが、間違いが怖い。神武館の選手は、メモ書きが無くても大丈夫だが…。と、言うことで、今回は観戦+奮闘日記になりそうだ。今日は場所が分からないので、榎本館長宅に集合。ユウジとヒロも一緒だったから、道中はミ−ティング状態(笑)。10:00に会場に到着。リングのセッティングをしている最中だった。会場は広く、ディファ有明を一回り大きくした位ある。「広いな〜、立派だよ」と、榎本館長。関係者の方々に挨拶をしてまわる。と、そこへ小野寺選手の姿…ん?髪型が違うぞ!「イメ−ジ変わりましたね」と聞くと、「パンクですよ!」と、小野寺選手。何だか今日は、調子が良さそうだ。更に、大出選手が居たので「頑張って下さいね」と声を掛けると、いつもの笑顔で「ハイ!」と答えてくれた。リングアナは忙しい。今日が初めてなだけに、覚える事も沢山ある。試合の流れも大事だが、選手の名前も大変だ。今回はタイ人の選手が少なくて助かった(笑)。いつも聞いてはいるのだが、いざリングアナをやるとなると知らない事が多い。1試合ごとに、レフリ−とジャッジが変わるのとか…。今日はアマチュアの試合があるので、まずはそこで気合入れだ。12:00アマチュアの試合開始。試合数が多いので、テンポよく進行させなければならない。アマチュアの試合は名前を呼ぶだけなので、いつもの仕事だ。でも選手は、名前を呼ばれて気合いが入るだろうから、俺も気を抜くわけにはいかない。ここから、未来のチャンピオンが生まれるかもしれない。そんな事を考えながら、コ−ルしている。13:30アマチュアの試合も終わり、そろそろ昼食…と、JK国際の瀬尾選手にあった。先週の試合の傷が痛々しかったが、それ以上に花粉症が辛そうだった。先週の試合の話もしたのだが、瀬尾選手曰く「ハハハ、やっちゃいました。実は○▲@×$」…ここから先は書けない(笑)。まあ、色々と想像して頂きたい。「ミチヒサ君、リングアナ頑張ってね」と、最後に励まされ別れた。そこへ、高野選手が現れた。「今日は特別ですからね、勝ちますよ!」…特別とは?昼食の前に、プロの試合の打ち合わせ。う〜ん、腹減った…。ユウジ、ヒロ待たせてスマン。今回2人は音響だ。K-U主催なので、ONE
BIG RUSHの曲をかけ放題だ(笑)!「THE SANCTUARY」は、K-Uのテ−マ曲なので流しっぱなし。しかし今回は、激励賞や勝利者賞が多い!さすがは神武館の地元。榎本館長の顔の広さだな〜。一つ残念なのは、試合前の選手に激励出来なかった事だ。これは選手コ−ルで激励するしかないな〜。15:30いよいよ、プロの試合開始。“さあ、今日は頼る人は居ないぞ!”そう自分に言い聞かせ、いざリング上へ!シ−ンとした会場に、俺の声だけが響く。“アレ〜気持ちイイぞ!”あとは読み間違えなければ、問題無いじゃ〜ん(←本当かよ!笑)。まずは3回戦の試合から。なんの問題もなく(?)進んでいくが、第3試合でビックリ!キックでは珍しいヘヴィ級だ。デ、デカい!第4試合には、神武館の富原選手が出場。まだ3回戦なので、観戦日記は無しである(笑)。あと、ONE
BIG RUSHの曲を使わないと、5回戦になってもやはり無しである(笑)。続いて4回戦の第6試合に、神武館の桃井選手が出場。4回戦からは、神武館の選手に激励賞が贈られる。試合前にリング上で選手に会えるだけでも凄いのに、選手に激励賞を渡せるなんて!でも、あまり顔は見ないようにした。緊張をピ−クに持ってきているのに、知っている顔がリング上にあるのはマズイ。これは、俺の経験から勝手に解釈したのだが…。今回は特別に、4回戦も入場曲をかける事になった。桃井選手には、「JACKAL」を使ってもらう事になっているのだが、いきなりだったので用意していない(汗)。でも、折角だから「RECUR」で入場してもらった(5回戦に上がった時は、「JACKAL」をプレゼントするからね)。リング上だと、選手のコンディションが(客席で見るよりは)分かる。う〜ん、あまり体調が良く無いみたいだ。5回戦に上がる為にも、体作りも頑張って頂きたい。次回へのエ−ルを込めて、今回の観戦日記は無しにする。「JACKAL」で入場して、しっかり観戦日記を書かしてもらうよ。10分間の休憩を挟んで、いよいよ5回戦だ。ここから、3人続けて神武館の選手が出場する。同じプロでも、やはり5回戦は別格!お客さんも、そんな事は充分承知だ。リングを取り巻く雰囲気まで変わっていくのを感じる。富原・桃井選手にも、早くこの雰囲気で試合をやって頂きたい。第7試合“日本・タイ国際60キロ契約”に、大出義明選手の登場だ。まずは青コ−ナ−から相手選手の入場。う〜ん、やはりタイ人というだけで、オ−ラが伝わってくる。ここは、一発気合いを入れたコ−ルで「赤コーナーより大出義明選手の入場です」一瞬のSEの後、「A
RAID」が流れ入場。リングに上がった大出選手は、非常にリラックスして見える。「赤コーナーNKBフェザ−級、神武館所属、大出義明〜」のコ−ルと同時に歓声が湧く。
試合開始
《1ラウンド》いきなりの前蹴りにも怯まず、ロ−・キックで返す。今日は積極的に仕掛けていく!体のキレがイイ。そして、相手選手が跳び膝蹴りにきた所を、カウンタ−の左パンチが相手選手の顔面を捕らえてダウン!立ち上がるが、KOだ!
41秒の出来事だった!セコンドにいた須藤君と抱き合って喜ぶ大出選手。バックには「A RAID」が鳴り響いていた。リングから降りた大出選手は、ファンの人達に囲まれて本当に嬉しそうだった。デビュ−戦以来のKO勝利が、タイ人相手なだけに喜び倍増だろう。これをきっかけに、一気にランカ−入りして頂きたい。第8試合“セミファイナル”には、小野寺亮選手の登場だ。前回は負傷によるドクタ−・ストップだっただけに、今日の試合に対する意気込みは相当なものだろう。まずは青コーナーより相手選手が入場。大出選手のKO勝ちの余韻のせいか、会場が落ち着かない。一呼吸置いて「赤コーナーより小野寺亮選手の入場です」のコールと同時に、「SUPPRESSION-PartT」が流れる。今日は、いつもより早い入場。そして、とても静かな入場だ。リングに上がった小野寺選手に、何時もと違った緊張感が漂う。「赤コーナーNKBウェルタ−級5位、神武館所属、小野寺亮〜」のコ−ルと同時に歓声と紙テ−プが舞う。
試合開始
《1ラウンド》立ち上がり、ロ−・キックからくる相手選手。しかし、開始6秒…左フックからダウンを奪う!相手選手は首相撲に持ち込んでくるが、アッパ−で応戦。非常に冷静な試合運びだ。相手選手がよく見えているので、カウンタ−が入る。そして左フックから始まり、最後は膝蹴りで2度目のダウンを奪った。立ち上がるが、ファイティング・ポ−ズを取れずにKO!
喜ぶ小野寺選手は、リングの中央で倒立を決め、今度は踊りまくる!KOの瞬間、思わず叫びそうになった(汗)。何故なら、勝っても小野寺選手は「ぶざまな試合でスミマセン」と、言ってくる。それ程までにKO勝ちに拘る小野寺選手の、この言葉を思い出したからだ。リングから降りて、飛び跳ねて喜ぶその後ろ姿が全てを語っていた。後押しをするように「SUPPRESSION-PartT」が気持ちよさそうに流れていた。第9試合“メインイベント”には、高野洋一選手の登場だ。負傷明けの、復帰戦となるこの試合。その心中を察する事は出来無いが、並々なる思いである事には違いないだろう。そして2試合続けて神武館のKO勝利に、会場のボルテ−ジも最高潮だ!青コーナーより相手選手が入場。「赤コーナーより高野洋一選手の入場です」のコールに続き、「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」が流れる。今日は、中々出てこない。ん?そんな矢先にCDプレイヤ−が壊れた!メインイベントで!んな、アホな〜(大汗)。静まり返った会場が、次第にざわめき始める。選手の緊張感が途切れるのが心配だ。2分近い中断後、なんとか復活。今度は早目の入場。待たされてリングに上がった高野選手に、影響は無いだろうか…。「赤コーナーNKBライト級5位、神武館所属、高野洋一〜」のコ−ルと同時に大歓声が飛ぶ。
試合開始
《1ラウンド》静かな立ち上がりだったが、1分過ぎあたりから相手選手は肘打ちばかりだ。と、眼の上を切られてしまった。かなりの出血だ。その後も、相手選手は打ち合う気は無い。俺の採点、10対10ドロ−
《2ラウンド》傷口は、かなり深そうだ。相手選手は首相撲に持ち込むが、高野選手は突き放して打ちにいく。徹底して、肘打ちで傷口を狙ってくる。俺の採点、10対9高野選手
《3ラウンド》相手選手のセコンドから、ドクタ−・ストップの声が掛かるくらい出血が酷い。おそらく左眼は、ほとんど見えてないはずだ。高野選手への声援が飛ぶ。良いロ−・キックが入るのだが…。俺の採点、10対10ドロ−
《4ラウンド》立ち上がりコンビネ−ションが決まる。高野選手が、どんどん仕掛けていくが、相手選手は徹底して首相撲だ。まだまだ体力はあるぞ!頑張れ〜高野選手。俺の採点9対10相手選手
《5ラウンド》常人では立っていられない位の出血だ。左眼が見えないのか、出血で意識がもうろうとしているのか、攻撃が単発で終わってしまう。しかし、戦う眼は失っていない!俺の採点9対10相手選手
勝敗は判定になった。ジャッジ・ペ−パ−を最初に見るのは、俺なのだ!この瞬間は、どの試合でも緊張する。まして、友人の試合なら尚更だ。「判定の結果を、お知らせします。ジャッジ加賀見、49対47。青…」どんな結果であっても、冷静にコ−ルしなければならない。相手選手を尻目に、高野選手はリング中央で四方向に土下座をしていた。俺は、その姿に涙が出そうになった。頑張ったじゃないか!と、心で思った時に「高野〜良くやったぞ!」との声が聞こえた。リングを降りた高野選手に、温かい拍手が…。試合終了後、関係者の方々に声を掛けてもらった。まあ、次があるかどうかは彼等次第だ(笑)。でも、食事に誘われたので大丈夫かな?ジャッジ・ペ−パ−や書類を片付けて、今日の仕事は無事終了。さあ、選手に声を掛けにいこう!今回は運良く、神武館の選手と控え室が同じだった。桃井選手に声を掛けると、「すみませんでした。あの、入場曲カッコ良かったです!」と。「今度は期待してるよ!早く、5回戦に上がってね」と言うと、「頑張ります!」と笑って答えてくれた。大はしゃぎしているのは、大出選手だ。「アッという間でしたね?KO勝ちは最高でしょう!」と聞くと、「ありがとうございます。本当、嬉しいです」と、満面の笑みだった。小野寺選手に「おめでとうございます!」と声を掛けると、「ありがとうございます。ありがとうございます!」と握手をしてくれた。「今日のが、小野寺スペシャルですか?」と尋ねると、「まだまだです!」と謙遜した小野寺選手。大量の出血が心配な高野選手に「大丈夫ですか?」と声を掛けた。「本当に、すみません」と高野選手。「眼が見えなかったんじゃないですか?」と聞くと、「全然駄目でしたね」と。今日はK-Uというより、“神武館DAY”だった。一日に5人も神武館の選手が観れただけでも、大満足である。神武館ファンには、たまらない一日だったのではないだろうか?そして、そんな日にリングアナ・デビュ−出来るなんて光栄だ。皆に勝ってもらいたいのは当然だが、やはり勝負事。最後まで戦う闘志!それだけで充分だ。リングアナをやって、本当に良かった。普段は絶対に見れない選手の表情や闘志を感じる事が出来たからだ。これからの自分の音楽人生に、大きく役立つだろう。皆さん、お疲れ様でした!余談だが、3.30に結婚した。結婚式に高野選手(榎本館長も!)も来て頂いたのだが、試合の後遺症(傷跡)もなく安心した。実は招待状出した後、高野選手から電話があった。出席の返事と共に、「今度の試合、勝ってミチヒサさんの結婚式に花を添えますよ」と言ってくれた。こんな嬉しい言葉はない!プロの選手が結婚式に来てくれるだけでも嬉しいのに…。俺は「その気持ちだけで、嬉しいですよ」と答えた。大事な復帰戦なのに、余計なプレッシャ−は与えたくなかった。試合後、「花を添えられなくて、すみません」が第一声だった。そんな事はない。今日の試合を観て、誰が文句を言えるだろうか!本来ならドクタ−・ストップがかかっても、おかしくない試合だった。そんな状態で、最後まで闘志を振り絞って闘い貫いた。決して諦める事なく…。本人は決して満足していないだろうが、勝敗以上にその姿が最高のプレゼントだ。一生の思い出になるだろう。この場を借りて、本当にありがとう!と言いたい。俺はミュ−ジシャンとして、何が出来るのだろうか?こんなに感動を与える事が出来るのだろうか?一生の付き合いになる高野選手に、いつかその答えを観てもらうまで俺は精進し続ける。
2003.06.29 ディファ有明
今回もK-U主催だ。今日は神武館の選手のデビュ−戦があるので、ユウジとヒロと早目に出掛けた。しかし、ディファ有明は駐車場に困るのが難点だ。うちから近いのに(怒)。以前、ヒロと見つけた穴場の駐車場も今回は満車。しかし、神は見捨てなかった(笑)。あるじゃ〜ん!こんなところに。という事で、時間前に無事停められた。15:30にディファ有明に到着後、早速榎本館長に電話。「お〜い、どこにいるんだ?」と、榎本館長。「正面にいますよ!」相変わらず、周りからは漫才に見られた(笑)。前回の越谷で、お世話になった方々に会った。キック・ボクシングに関わるようになって、沢山の人と知り合いになった。違う世界の人と知り合いになれるのは、本当に嬉しい。まあ、これも全て榎本館長の御蔭なんだけどね。榎本館長に連れられて、楽屋…じゃなくて控え室へ。今日、試合のある高野選手にあった。「こんにちは」と、いつもの優しい顔で出迎えてくれた。何時もの事ながら、試合前は非常にリラックスしている。「今日は結婚式の写真を持ってきたんですよ」と、高野選手に写真を渡した。「ハハハ、悪そうな集団ですね」と高野選手。結婚式で流した「3173」が、とても気に入っているとの事。う〜ん、しかし入場曲には使えない(笑)。14:15いよいよ、3回戦の試合開始だ。1試合目に、いきなり神武館の小金選手の試合だ。プロとしてのデビュ−戦。いったい、どんな気持ちでリングに上がるのだろう?俺が初めてライブのステ−ジに立った時か〜もう忘れたね。でも、これから神武館を背負っていく選手だから頑張って頂きたい。17:58第8試合。さあ、大出選手の登場だ。前回タイ人相手に鮮やかなKO勝利。その勢いで、今回も勝利を手にして欲しい。まずは青コ−ナ−から相手選手の入場。続いて「赤コーナーより大出義明選手の入場です」のコールに続き、「A
RAID」が流れ…ない。実はCDを忘れたらしい(涙)。今度からは、俺達の方でも持っていっておいた方がイイな。リング上での大出選手は、とてもリラックスして見える。
試合開始
《1ラウンド》静かな立ち上がりだ。大出選手は、良く相手選手が見えている。全くダメ−ジを受けない。そして、上下きちんと打ち分けている。非常に冷静だ。俺の採点、10対10ドロ−
《2ラウンド》立ち上がりから派手ではないが、両者打ち合っていく。相手選手は、ロ−狙いだ。俺の採点、10対10ドロ−
《3ラウンド》両選手ともエンジンが掛かってきた。相手選手は首相撲に持っていこうとする。しかし、大出選手は上手く反す。カウンタ−で、相手選手を翻弄。俺の採点、10対9大出選手
《4ラウンド》積極的に仕掛けていく大出選手。派手な打ち合いになり、会場も盛り上がる。俺の採点、9対10相手選手
《5ラウンド》少し疲れが見えてきたが、気力を振り絞って戦う大出選手。会場からも「大出〜頑張れ!」の声が飛ぶ。しかし、相手選手の膝が左眼付近に入りKO…。
勝った相手選手とは対象的に、リング上に横になったままの大出選手。ドクタ−の診察を受けているようだ。なかなか起き上がらないので、とても心配だ。しかし負けてはしまったが、最後まで戦う闘志を失わなかった大出選手に、会場から温かい拍手と声援が鳴り響いていた。休憩の時に小野寺選手と会い、大出選手の試合の事を話した。そして「先日の試合は凄かったですね」と聞くと、嬉しそうに「ありがとうございます」と小野寺選手。「“小野寺スペシャル”完成間近じゃないんですか?」と聞くと、「近いですかね〜?」と逆に聞かれた(笑)。ここでの話しを詳しく書き過ぎると、折角の“小野寺スペシャル”の秘密がバレてしまうので、これにて終了。本当はもっと“小野寺スペシャル”について語りたいのだが、次回の試合を楽しみにして頂きたい。19:40第12試合。いよいよ、高野洋一選手の登場だ。前回大出血の中、5ラウンドを戦い貫いた高野選手。ディファ有明は全勝と相性がイイ!まずは、青コーナーより相手選手が入場。そして「赤コーナーより高野洋一選手の入場です」のコールに続き、「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」 が流れる。今日は、非常に気合の入った表情をしている。セコンドには、小野寺選手の姿も。
試合開始
《1ラウンド》大出選手の試合同様、静かな立ち上がりだ。と、思い気や…高野選手の右カウンタ−でダウン!その後も冷静さを失わず、今度はコンビネ−ションで2度目のダウンを奪った!俺の採点、10対7高野選手
《2ラウンド》相手選手は肘打ちでくるが、高野選手は良く見えている。全く危なげの無い試合運びだ。俺の採点、10対10ドロ−
《3ラウンド》開始早々、ハイキックが決まる。首相撲を仕掛けてくるが、体を寄せて相手選手の自由にさせない。コンビネ−ションも決まっている。俺の採点、10対9高野選手
《4ラウンド》このラウンドから、ガ−ドが高くなった。足も良く動いている。ボディ打ちも決まる。さあ、あと1ラウンドだ。俺の採点、10対10ドロ−
《5ラウンド》もう後が無い相手選手は、肘打ちでくる。懸命のディフェンスにも関わらず、眼の上を切ってしまった。ドクタ−・チェックが入るが、どうやら右眼らしい。しかし、前回の試合を思えば浅い傷のはず。試合開始だ。そして残り20秒を切った所で、またもやドクタ−・チェックが入る。腹が立った俺は「まだ、やれるよ!」と叫んだ。しかし無常にも、ドクタ−・ストップ…。
「只今の試合、5ラウンド2分48秒…」何だって?あと10秒じゃないか!「何で、止めるんだ?」と叫んだのは、俺だけじゃなかった。俺の周りの人達も同じだった。「おかしいよ!」、「あのレフリ−誰だよ!」…そんな罵声にも似た野次がアチコチから聞こえた。俺の怒りが、そんな野次に慰められてしまったのも事実。高野選手は四方向に土下座をしていた。俺は、そんな姿に自分の気持ちが恥ずかしくなった。一番辛いのは高野選手なのに…。俺も、高野選手に一礼をした。「素晴らしい戦いを、ありがとうございます」という、気持ちを込めて。リングを降りた高野選手に、「高野〜お前の勝ちだぞ!」との声と、温かい拍手が鳴り止まなかった。試合後、大出選手と会った。「本当に、すみません」と大出選手。左眼が痛々しかったが、元気な表情だった。「左眼は、大丈夫ですか?」と聞くと、「明日、病院へ行きます」との事。試合の事も話したのだが、ここでは止めておく。ここに書く事により、これからの試合に不利になっては困るからだ。「今度も、応援に来ますね」と言うと、「頑張ります」と。全試合終了後、高野選手に会いに行ったのだが医療室から出てくる事はなかった。帰ろうとした時に、高野選手の姿が…「すみませんでした」と一言。俺は「お疲れ様でした」と、一言返すのが精一杯だった。話したい事もあったが、高野選手の「すみませんでした」という一言に何も言えなくなってしまった。セコンドの方々と控え室に消えていく高野選手の後ろ姿に「俺なんかに、勿体無い言葉です。今日は、イイ試合でした」と、心で言った。格闘家は最後まで闘志を振り絞り、自分を信じて闘い貫く。勝敗以上に、その姿に感動を覚える。これは、ユウジもヒロも同意見だ。勝敗の無い俺達ミュ−ジシャンは、そんな彼等に迫る事が出きるのだろうか?高野選手は、ONE
BIG RUSHのライブに毎回観に来てくれる。「素晴らしかったです!」と言ってくれるが、俺が高野選手の試合を観て感動した時と同じ位に、高野選手に感動を与えているのだろうか…と、常に思う。俺は、常にライブでの完全燃焼を掲げている。それは、少しでも彼等の聖域に近づきたいからである。小野寺選手との話しの中で、興味深い話しがあった。前回の越谷での試合で、俺はリング・アナウンサ−をやった。勿論、選手に激励賞を渡したりもする。俺は、なるべく存在を意識させないようにしていた。知ってる顔がリング上にあるのは、良く無いと思っていたからだ。しかし小野寺選手とはリング上で、しっかり目があった(汗)。その話しをしていたら、小野寺選手は「リラックスしましたよ。知っている人がいるなんて、普通ないですから」と。いや〜意外だった。お世辞でも、やって良かった!と思った。と、以前に小野寺選手もCDを忘れた(実際は間違えて持ってきた)事があった。その時は試合中ずっと、凹んでいたそうだ。「そういう時は、試合内容も悪いんですよ」と言っていた。そこまでプレッシャ−に感じなくても!と思うのだが、反面とても大事にしてくれているんだな〜というのが伝わってきた。小野寺選手に作ってあげて良かった!と、心から思った。最後に…ここに書くのは筋違いだ!と言う方もいるかもしれないが、今日のメインイベントで瀬尾選手がKO勝利した。瀬尾選手とも、実は仲良しなのだ。先月「ス○ィ−ヴの店」で、高野選手と瀬尾選手と飲んだ。ここでの話しは長くなるので避けるが、瀬尾選手も是非とも応援してあげて欲しい。
2003.11.23 ディファ有明
今日はバンド練習が早朝からあった為、会場に行くのが遅くなった。しかし、嬉しい事があった!我家からディファ有明に行くには国道357号線を使うのだが、途中の環状七号線の交差点が非常に混む。ところが、陸橋が完成した御蔭で混雑無し!20分位で到着した。16:50にディファ有明に到着。榎本館長は所要で、今日は不在。早速試合を観ようと思い会場へ向かう途中に、高野選手に出合った。「先週は、お疲れ様でした」と言うと、「いえいえ、こちらこそ有難うございました」と高野選手。何時もの事ながら試合前はリラックスしている高野選手だが、今日は何だか一段とイイ顔付きをしている。先週のラジオで急遽セコンドに付く事になったので、その話しをすると、「こちらこそ、宜しくお願いします」と高野選手。本当に大丈夫なのかな〜と不安が過ぎる…。ラジオに一緒に出演して頂いた須藤さんにもあった。「この間は楽しかったですよ」と須藤さん。少し試合を観て、控え室へ。「今、精神統一しに行ってる」との事だったので、須藤さんと色々な話しをした。非常に興味深い話しだったのだが、ここでは言えない・・・というか、まだ言えない!でも、いずれ話せる日が来たらお知らせするよ。キック・ファンはビックリする話し!?かもね。20分前に高野選手が戻ってきた。今回はセコンドなので一緒に控え室に居られるのだが、何だか不思議な気分だ。試合前の選手はどうなんだろう?という興味もあったし…。須藤さんが高野選手にグロ−ブを付けてあげたのだが、グロ−ブの紐を一本々々通すたびに「思い切って右(パンチ)」とか「絶対勝てる」などという言葉をかけていた。それに一つづつ頷く高野選手。周りを一切寄せ付けないオ−ラが漂っていた。勿論、そこに話し掛ける人はいない。ただ黙って、見ているだけだ。この辺は、俺達のライブ前の楽屋とは全然違う。ONE
BIG RUSHも変えようかな…いや、絶対無理だな(笑)。17:50第10試合。いよいよ、高野洋一選手の試合だ。「さあ、行こう!」須藤さんの掛け声で、会場に向かう。今日は久し振りの青コーナーだ。「青コーナーより高野洋一選手の入場です」のコール後、「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」が流れる。高野選手は、壁に向かって最後の精神統一をしている。そして誰が声を掛ける事もなく、高野選手に続いて入場して行く。大歓声とスポット・ライトが、嫌でもその場を盛り上げていく。前を歩く高野選手の背中が大きく見えた。これから闘いに行くんだ!というオ−ラと一緒に…。
試合開始
《1ラウンド》何時もの高野選手らしい静かな立ち上がりだ。しかし試合が進むにつれて、ん?と思うような事が起こる。異常に相手選手が首を掴んだりして倒すのだ。1ラウンドで3回程度はある事だが、その回数が半端じゃない!そして高野選手が倒されないようにしようと堪えた時に、左足外側の靭帯を痛めてしまった。痛みに耐えながらも必死にパンチを出していくが、相手選手は全く打ち合う気はない。同じ事の繰り返しだ。しかも倒した高野選手に、蹴りまで入れた(いや、入れやがった!)。会場からは「相撲じゃないんだぞ!」といった野次まで飛ぶ始末。俺の採点10対10ドロ−
《インタ−バル》戻ってきた高野選手は、かなり痛がっていた。全く踏ん張りが効かないと言っていた。すぐにドクタ−が来て診てくれたが「無理させない方がイイ」と一言。須藤さんが高野選手にどうするか?と聞くと「もう少しやらせて下さい」と…。
《2ラウンド》踏ん張りが効かないのに、パンチを出していく高野選手。そして痛めた左足で蹴りも出していく。会場は「頑張れ、高野!」の声援が飛ぶ。怪我をしているとは思えない程の優勢な試合だ。しかし50秒後、須藤さんがタオルを投げ入れた。本当は30秒だけ!という事だったが、ギリギリまでやらしたのは須藤さんの優しさだったのかもしれない。
レフリ−が止めに入った瞬間、緊張の糸が切れたように崩れ落ちた高野選手。すぐに須藤さんが駆けつけた。かなりの痛みだったのか、相手選手の労いの言葉にもあまり反応がなかった。リングを降りた高野選手に「高野〜次は勝てるぞ!」との声と、温かい拍手が会場内を包み込んだ。控え室に戻った高野選手は、本当に悔しそうだった。直ぐにアイシングをしたのだが、高野選手は「どの位で直りますか?車、クラッチなんですよね」の一言に控え室は笑いの渦になった。「折角セコンドに付いてもらったのに、スミマセン」と高野選手。「何も出来なくて、こちらこそスミマセン。でも2ラウンド目は凄かったですよ」と言って別れた。もう少し一緒に居たかったが、ラジオ局に行かなければならないので先に会場を後にした。今日は、セコンドという貴重な経験をさせてもらった。普段味わう事が無いであろう体験が出来た。そして何より今日の試合は、格闘家の“闘志”を垣間見た。最後まで戦い貫く姿を…。もし俺がライブ中に腕や指を怪我をしたら、最後までファンを満足させる事が出来るのだろうか?リングもステ−ジも、やはり聖域だ。最後まで貫き通せる覚悟で上がらなければならない。途中で投げ出す気が少しでもあるのなら、最初から上がるべきでは無い。完全燃焼する為の舞台であって、それを期待してファンは来るのだ。生半可な気持ちで上がる聖域は存在しない。今日の高野選手の試合で学んだ事だ。
2004.05.30 ディファ有明
今日はリング・アナウンサ−(以下リングアナ)の仕事だ。しかし、今日リングアナが出来るのは光栄だ。何故なら、約6年振りに須藤信充選手が現役復活するからだ。須藤信充選手は元全日本ライト級チャンピオン。ビデオでしか試合を観た事がない俺にとっては、これ程嬉しい事はない!13:20にディファ有明到着。榎本館長に連絡をとり、今日はディファ有明の駐車場に止めれた。今回はK-U主催なので、色々とお手伝い。関係者に挨拶して周り、音響から照明までやる事が多い。急遽、音響はヒロがやる事になったけどね。リングアナは前準備が多いので、気が付いたらもう15:15!あちゃ〜もう15分しかないぞ!15:30試合開始。9試合目までは3回戦。判定が多く、予想以上に時間が押した。神武館からは、大沢・小金選手が出場。2人共ライト級なのだが、今の神武館はライト級が多い。榎本館長も頭が痛いとこだろう。15分の休憩を挟んで、いよいよ5回戦だ。ここから全試合、神武館の選手が登場(全て赤コ−ナ−)だ!
第10試合NKBフェザ−級10位決定戦 富原誠選手の試合だ。「PEACE OF LIQUID」が流れ、富原選手が入場してきた。本当は「LIMITED
EXPRESS FOR HELL」が彼の入場曲なのだが、まだ出来上がってない…ごめんね。試合内容は、富原選手らしい、超攻撃モ−ドだった。1ラウンドから最終ラウンドまで、壮絶な打ち合い。しかし全ラウンド、若干相手選手の有効打が上回ったと思う。判定負けだったが、闘志溢れる戦いは最後まで熱かった。当たり前の事かもしれないが、決して手を抜く事なく戦い貫いた富原選手は素晴らしかった。次戦に期待したい。
第11試合NKBライト級10位決定戦 さあ、桃井浩選手の試合。「JACKAL」で登場する桃井選手も板に付いてきたな〜。激励賞を渡しにいった時、かなりの戦闘モ−ドに入っていた。試合総評としては、今回は珍しくパンチ中心の立ち上がりだった。2ラウンド辺りからキックの打ち合いにもなったが、どうも動きが硬かった。3ラウンドKO負けだったが、気負いが見える試合内容だった。内容はそんなに悪くなかっただけに、悔やまれる試合結果となった。次は奮起してくれるだろう。
第12試合セミファイナル62キロ契約。いよいよ、大出義明選手の試合だ。桃井選手もそうだが、大出選手も「A RAID」がよく似合う。表情は非常にリラックスしていた。試合の方は、1ラウンドはいきなり大出選手のラッシュから始まった。今日も素晴らしい立ち上がりだ。しかし次第に首を掴んだり、足を掛けて倒してくる。以前の高野洋一選手の試合を思い出す。2ラウンド以降はそればかり…。意味不明のダウンをとられたりしたし。結果、倒されて怪我をしてしまいTKO負け。なんとも腹の立つ試合だった。内容では勝ってたんだけど…。
第13試合メイン・イベントは、須藤信充選手の復帰試合だ。ONE BIG RUSHのファンでもある須藤選手は、「SUPPRESSION-PartU」
が大のお気に入りだ。今回の復帰戦に間に合わなかったのが心残りだ。しかし「RECUR」でカッコよく登場してくれた。試合総評。とにかく初めて生で観る須藤選手の試合。どうなるのかサッパリ分からない。仕事そっちのけで試合を観た。噂通り、静かな立ち上がりだ。相手が攻めてくるが、全く当たら(効いて)ない。1ラウンド終盤、ボディへのパンチが相手選手に決まる。俺は一瞬鳥肌がたった。そこから叩き込むようなラッシュ。結果2ラウンドにダウンを奪い、2度目のハイ・キックでKO勝ち。圧倒的な強さだった。
全ての試合が終わり、関係者に挨拶をしてまわった。「今日は、御苦労だったな〜また頼むよ」と、榎本館長。そして、控え室に向かった。丁度、須藤選手がTV局にインタヴュ−を受けていた。大出・富原選手には合えなかったが、桃井選手には会って話しが出来た。「負けてスミマセンでした」と、桃井選手。今日はキックがあまり観れなくて残念だった…といった話しなどをした。インタヴュ−が終わった須藤選手と話しをする事が出来た。「須藤選手、凄い試合でしたね!一番イイ席で観させてもらいましたよ」と言うと、「ありがとうございます!嬉しいですよ」と、興奮気味だった。今回はリングアナの仕事をしながらだったので、観戦日記が中途半端になってしまい申し訳ない…。今回に限っては、やはり須藤選手だろう。ひいきをするつもりはないが、約6年振りの復活。どうしても、須藤選手の話しになってしまう。初めて須藤選手の攻撃(ボディへのパンチ)が決まった瞬間、マジでゾクッとした。一発々々の攻撃が速くて重く、言葉が変かもしれないが説得力がある。そして、無駄打ちがない。あまりにも完璧で完全な勝利だった。最近、色んなジャンルで復活や再結成をしているが、「止めとけば?」といったものが少なくない。須藤選手が復活の為に血の滲むような努力をしてきた事は、決して語られる事はないだろう。結果が全ての格闘技の世界は、元王者の名前も関係ない。全てのプレッシャ−を跳ね返して勝利した須藤選手には頭が下がる。この戦いを観て、軽々しく復活とか再結成といった事は出来ないと感じた。本当に格闘家からは、色々な事を学ぶもんだ!
2005.07.24 ディファ有明
久し振りの観戦日記。結構、観には行っているんだけどね…。しかし今日は特別な一日になるだろう。富原誠選手が、NKBフェザー級タイトル・マッチに挑戦するからだ。07.03に、“ミチヒサのROCK
THE SPIRIT”にゲスト出演して頂いた。その時に色々話しをしたせいからか、何だか自分の事の様に緊張していた…。16:40にディファ有明到着。既に3回戦が始まっていた。神武館からは、山口・小金選手が出場だったので試合が終わるまで榎本館長に連絡をするのを止めていた…。しかし喫煙コーナーで、バッタリ会った。「お疲れ様です。今日、皆どうですか?」と尋ねると、「いいんじゃないか」と榎本館長。早速、控え室へ…。まずは高野選手に会った。「お久し振りです。今日は楽しみにしてますよ!」と声を掛けると、「こちらこそ、お久し振りです。頑張ります!」と高野選手。久し振りに見た高野選手だったが、体付きが変わった…と言うより、もの凄くイイ体に見えた。ウエイトは一緒だから、そんなに変わる訳はないのだが見るからに違う!これは大いに期待出来そうだ。そして今日のメインの富原選手に挨拶。「おはようございます。調子はどうですか?」との問いに、「調子はイイですよ!」と富原選手。緊張する性格(?)なので多くは話さず、「頑張って下さい!」と言って控え室を後にした。今日はレインボータウンFMでパーソナリティをやっている、松本愛理さんがラウンド・ガールで登場。さあ、いよいよ5回戦だ。
第11試合NKBライト級ランキング戦 高野洋一選手の試合だ。まず相手選手が入場した後、「赤コーナーより高野洋一選手の入場です」のコール後、「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」が流れる。高野選手はメイン・リフが流れてから、大歓声と共に堂々と入場。やはり遠めで見ても、その肉体は明らかに違って見えた。リングに上がった高野選手が、何時も以上に大きく見えた。試合開始19:05、俺も時間と闘っていた…。
《1ラウンド》相手選手のランキングは高野選手より一つ下だが、無敗で駆け上ってきた勢いがある。高野選手らしい静かな立ち上がり!とはいかず、試合開始後から相手選手と打ち合う。パンチ力に定評がある高野選手だが、今日はキックも目立った。攻撃にキレもあるし、ディフェンスも完璧だ。相手選手は早くも肘で攻撃してくるが、全く問題ない!俺の採点10対10ドロ−
…本日の観戦日記終了。ええ?って声が聞こえてきそうだが、泣く々々開場を後にしなければならなかった。20:00から、ラジオ番組があるからだ。ここからスタジオまで約20分は掛かる。残念だが、タイム・リミットだ。やはり16:15試合開始だったから、最後までは無理だったね(苦笑)。結局スタッフを残してスタジオへ。車を運転しながらイイ事を思いついた!そうだ、富原誠選手の勝利者インタビューを俺の番組中にやったらどうだろう?そりゃイイ!と一人言を言っていたかどうかは分からないが、スタジオに着くなりディレクターに相談。一発OKの答えをもらったので、後は結果だけだ。20:00に番組スタート。開場に残してきたスタッフから、高野選手の試合がドローだったと連絡が入った。でも本当に素晴らしい試合だったそうだ。最終ラウンドまで全くスタミナも切れずに闘ったと…。勝利を期待していたが、相手選手も強者。次回の試合に繋がるドローだったと思う。そして20:30にスタッフから、富原選手が勝った!という連絡が入った。スタジオ内は「やった〜!」、「凄い!」という言葉が飛び交った。20:35に富原選手と中継が繋がった。「おめでとうございます。試合内容はどうでしたか?」との問いに、「ありがとうございます。強かったです」と富原選手。更に「今度、ベルト持って行きます」と約束してくれた。試合後で疲れているのにも関わらず、こちらの無理を聞いてくれて本当にありがとうございました。いきなり生中継に対応してくれた、局のスタッフにも感謝!
今回はラジオ本番の時間もあり、観戦日記が中途半端になってしまって申し訳ない…。しかし今回は、やはり富原選手につきる。プロになるのも大変なのに、タイトル・マッチに挑戦。しかも勝ってしまうんだもんな〜。でもそれ以上に富原選手が凄いと思うのは、全く格闘技の経験が無くキック・ボクシングの世界に入ってきた事だ。それでチャンピオンになってしまうのだから、もう凄いとしか言いようがない。経験が無いだけに、血の滲むような努力と研究をしてきた事だろう。これからは追われる立場になり、今まで以上に研究され追いかける者の手強さを味わう事になるだろう。しかし、俺は信じている。チャンピオンは誰にでもなれるものではない。選ばれた者だけが、チャンピオン・ベルトを巻く事が出切ると…。最後に、富原選手おめでとう!そして、ONE
BIG RUSHの曲を入場曲に使ってくれてありがとう!
2005.09.18 ディファ有明
前回に続き、今日も特別な一日になるはずだ。何故なら、須藤信充選手がNKBウェルター級タイトル・マッチに挑戦するからだ。元全日本ライト級チャンピオンは、2004.05.30に劇的に復活。この時の試合は、本当に凄かった。まだまだ出来る!そう感じさせた試合内容だったが、その後試合をする事は無かった(まあ会ってはいたんだけどね)。復活から1年余り…須藤信充選手がNKBウェルター級タイトル・マッチに!16:30にディファ有明到着。3回戦が始まっていた。神武館からは、清川・小金・山口選手が出場。そんな試合の合間に、榎本館長と会った。「お疲れ様です。今日は、どうですか?」と尋ねると、「う〜ん、まあまあだな」と榎本館長。何だか何時もと調子が違うな〜。そして、控え室へ。大出義明選手に会った。「最近は調子イイですね。今日も楽しみにしてますよ!」と声を掛けると、「ありがとうございます。頑張りますよ!」と大出選手。試合前は何時も緊張気味な顔つきをしている大出選手だが、今日は笑顔だった。これは調子がイイのか?期待出来そうだ。そして須藤信充選手を激励しに行ったのだが、「今日は楽しみにしてますね」と一言言って控え室を後にした。何時もの須藤選手じゃない!まあタイトル・マッチ前なんだから仕方ないんだろうけど、どうも今日は話せる雰囲気じゃあなかった。今日もレインボータウンFMでパーソナリティをやっている、松本愛理さんがラウンド・ガール。いよいよ5回戦だ。
第12試合セミ・ファイナルNKBライト級ランキング戦 大出義明選手の試合だ。まず相手選手が入場した後、「赤コーナーより大出義明選手の入場です」のコール後、「A
RAID」が流れ入場。遠目で見ていたが、やはり調子の良さが伺える。リング上でも笑顔があった。
《1ラウンド》開始直後から、大出選手のペースだ。これは、いけるぞ!そう思った瞬間、大出選手の左ストレートが決まった。わずか36秒KO勝ち!リング上で勝利の喜びを体全身で表現していた。
第13試合メイン・イベントNKBウェルター級タイトル・マッチ いよいよ須藤信充選手の試合だ。相手の瀬尾尚弘選手とも仲良くさせてもらっているので、正直この試合は観たいようで観たくなかった。まあ、それは高野選手の方が強いだろうけどね。でも須藤選手は、ONE
BIG RUSHの曲を使ってくれているので、勿論今回は須藤選手の応援だ!須藤選手は、前回の復帰戦に間に合わなかった「SUPPRESSION-PartU」でカッコよく入場。さあ、いよいよ歴史的な試合の始まりだ!
《1ラウンド》ゴングが鳴ると同時に右ローキックを当てたのは瀬尾選手。静かな立ち上がりを予想していたが、まずは瀬尾選手が仕掛けていったのにはビックリした。すぐに須藤選手は、左アッパーと右ローキックの連打。そして右ハイキック。復帰戦では見せなかったアッパーや膝蹴りは、噂通りのキレ味があった。その後も須藤選手のペースで試合が進む。そして須藤選手の右フックが!終始試合の主導権を握っていた須藤選手が、1:46KO勝ちで終わった。
リング上では、須藤選手へチャンピオン・ベルトが手渡された。1998.09に引退し、2004.05に復帰。実に7年越しの二階級制覇。失礼だが、本当に衰えというものを全く感じさせない戦いぶりだった。いくら須藤選手が強いと言っても、プロの世界は甘くは無い。6年のブランクを埋め、更にタイトル・マッチに挑戦するとなると血の滲む努力をしてきたに違いない。本人も嬉しいと思うが、俺を含めキック・ファンも今回の勝利は本当に嬉しい。全日本時代の須藤選手を知らなかっただけに、俺にとっては忘れられない試合になった。須藤選手おめでとう!ONE
BIG RUSHの曲を入場曲に使ってくれて感謝してます!最後に…試合後に控え室で、瀬尾選手と話す機会があった。ここで詳細を書く訳にはいかないが、爽やかに話しをしてくれた。真っ向から勝負を挑んでいった瀬尾選手にも拍手を送りたい。
2005.11.23 ディファ有明
今回の大会は、APKFとK-Uの合同興行。更には、バンタム級とフライ級のチャンピオンの試合。今日は面白い一日になりそうだ。17:20にディファ有明到着。3回戦の試合に神武館からは、黒田・田中・清川・山口選手が出場。今日の5回戦は高野洋一選手のみ。こりゃ目一杯応援しなきゃ!控え室に激励に行こうとしたら、試合会場に高野選手の姿が…「おはようございます。今日、楽しみにしてますよ」と声を掛けると、「はい、頑張ります」と高野選手。今日の高野選手は、とても調子が良さそうに感じた。前回も凄く調子が良さそうに見えたが、今日は何だか言葉に出来ない何かを感じた。これは期待出来そうだ。その後、須藤信充選手にあった。ここでの話しはオフレコだが、解禁になったらお知らせするよ。今日は本当に色々な人と会い、面白い話しを沢山したな〜。
第13試合セミファイナル NKBライト級ランキング戦 高野洋一選手の試合だ。先に相手選手が入場した後、「赤コーナーより高野洋一選手の入場です」のコール後、「(THEY
ONLY)FIGHT TO WIN」が流れる。高野選手はメイン・リフが流れ、ギターのメロディが入ってから堂々と入場してきた。リングに上がった高野選手は、何時もより引き締まって見えた。少し緊張気味にも感じた…。さあ、いよいよゴングだ!
《1ラウンド》今回も、高野選手らしい静かな立ち上がり!とはいかなかった。試合開始後から積極的に打ち合っていく。もう、静かな立ち上がり!という表現は止めた方がイイな。パンチは当然だが、前蹴り・ローキック…、特に上下のコンビネーションが目立った。攻撃もスキが無いし、相手選手の攻撃も良く見えている。そして1分過ぎ、早くもコンビネーションでダウンを奪った。会場は否が応でもヒート・アップしていく。立て続けに2度目のダウンを奪い、もう完全に高野選手のペースだ!そして2分42秒、3度目のダウンを奪い見事なKO勝ちだった。リング上で須藤選手と喜んで抱き合う姿が、とても印象的だった。
メインイベントが終わり、急いで控え室へ。「KOおめでとうございます。凄い勝ち方でしたね!」と声を掛けると、「ありがとうございます」と笑顔の高野選手。「次回も期待しています」と言うと、「来年は(ベルトを)狙いますよ!」と力強く高野選手は答えてくれた。今日は本当に“圧勝!”の一言だった。以前対戦して勝った相手とは言え、相手選手も研究してくるはずだ。有利!と報じられると、勝って当たり前と一般の人は思ってしまう。しかしスポーツ(格闘技)は、そんなに甘いもんじゃない。練習の積み重ね、精神的な強さ…色々あるが、何よりも勝ちたい!という気持ちだと思う。その気持ちが、試合を通して伝わってきた。俺達のライブを観た人達は、そんな気持ちになれるのだろうか?俺達の熱い気持ちが伝わっているのだろうか?高野選手の試合を観る度に、何時も色んな事を学ばされる。来年は、是非ともチャンピオン・ベルトを巻いて欲しい!そう強く感じた試合だった。
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